最近、重要情報をネットワークの上でやりとりするために、暗号化技術が あちらこちらで使われています。WWW でも、良く見るとブラウザに 鍵型のアイコンがついてたりします。この暗号は もとの文章などに 鍵という情報を決まったアルゴリズムで作用させて、可逆に変換する ものです。基本的に鍵がなければ もとには戻せないわけですが、最悪、 総あたり作戦で、考えられるすべての鍵をためす、という方法を使えば 解くことが出来るわけです。 暗号アルゴリズムをつくっているところは、自分のところの方法が いかに強固であるかをしめすために、賞金をかけて暗号解読コンテストを やってることがあります。 そんなコンテストに 研究を兼ねて参加することを考えた人がいました。 世界中のコンピュータのあまったパワーをもらって 世界規模の ネットワーク並列分散処理を実現して総あたりをやろうと考えた 人がいました。 彼らはそれを実際に行動に移し、すでに 2^56 通りの組合せ (56ビットの鍵の総あたり)の暗号を3回位解いており、現在は 2^64 に挑戦しています。 この団体では参加者を募っています。参加は個人でも出来ますが、 参加者を集めてチーム、という形もとれます。すでに、アーキテクチャに よって集まったグループ(Macの団体)や、OSによって集まった団体 (Linux, FreeBSDなど)、また、組織によって集まった団体 (大学や研究所など)があります。妙なものでは宗教団体なんていうのも。 日本のあちこちの大学でもチームが出来ているのに、日本の大学学内 ネットワークの元祖的な東北大学には なぜか全体のチームがない、 ということで、有志が集まって つくることにしました。 #参加チームから tohoku で検索すると マイコンプロシージャと #吹奏楽のチームはあるようです。東北大チームの後で #サイクロチームもできました。 現在、1日10弱くらいずつ 順位を上げていますが、まだまだ 480位 くらいです。というわけで、コンピュータのアイドリングに無駄を感じる 方や地球規模の分散処理という大プロジェクトに賛同できる方、 「東北大が順位低いなんて納得いかん」と思う方は参加を御検討下さい。 −−− 参加の意義 −−− ・地球規模の分散処理という楽しい実験の一部を担うことが出来る ・電気だけを食って あまりまくっている CPU パワーを有効利用できる (決して道楽の無駄使いではありません。むしろ国の電気の有効利用です) −−− 参加の条件 −−− ・参加資格は問ません。 ・下記の影響がでますので、共用コンピュータの場合には周りの方 (管理者の方など)に相談して合意を得て下さい。 ・万が一、当チームが鍵を見つけた場合には、いまのコンテストだと 1000ドルくらい賞金のわけ前があります。これは東北大学に ネットワーク環境の充実をお願いして寄付することにしています。 −−− 参加した場合の影響 −−− ・計算用のプログラムをダウンロードして 作動させるのにちょっとだけ 手間がかかります(多くとも1時間はかからないとは思います)。 ・xload が真っ黒になります。実際に、本来のの仕事をする場合には、 計算プログラムはほとんどお休みして その仕事の方を優先しますので、 事実上 処理が重くなるなどの障害はおきません。が、目に見える xload が真っ黒というのが気持ち悪いという方がいることは確かです。 ただ、「働いているなぁ」という満足感も得られます(^^;